仮想通貨Lisk(リスク)とは


Liskとは分散型アプリケーション(DApps)を作って収益をあげるためのプラットフォームです。DAppsを作るために一般的に広く知られたブログラミング言語であるJavaScriptを採用しているため、より多くのエンジニアが簡単にアプリ開発ができるプロジェクトとなっています。


Lisk(リスク)の概要

Liskの基本情報
項目 詳細
創始者Max Kordek
通貨単位LISK
トークン発行上限なし
システムProof of Stake
公式サイトこちら
時価総額CoinMarketCapへ

Lisk(リスク)のリブランディング

Liskは2018年2月20日にロゴデザインを刷新し、新しいプロジェクトのロードマップを示すイベントをベルリンで実施しました。主にLiskが今後展開する新しいサービス(LiskCore,LiskElements,LiskCommander,LiskHub)に対してアイコンやプロダクトネームをつけて発表したという内容です。加えてLiskのロゴやホームページも刷新し、新しい技術に触れやすくしたというイベントです。


仮想通貨Lisk(リスク)の特徴

JavaScript

ブロックチェーンを使ったプロジェクトでは「Solidity(プログラミング言語)」のように一般的なエンジニアには馴染みのないコンピュータ言語を必要としますが、Liskでは「JavaScript」というブログラミング言語だけでシステムを構築することが可能です。JavaScriptはエンジニアやプログラミングを習った経験のある方であれば、ほとんどの方が通るであろう超メジャーなコンピュータ言語で、ほとんどのエンジニアが扱うことができます。

多くのエンジニアが習得している言語を採用することにより、Liskへの参入障壁が格段に低くなり、誰でも使えるプラットフォームとなるわけです。このあたりに目をつけたマイクロソフトがLiskに対して大きな出資をしている理由の1つです。

また、Liskはプラットフォーム上でアプリケーションの開発だけでなく、トークンの発行や様々なビジネスに応用していくことが目的となるので、それらのシーンに合わせたシステム改修もすべてJavaScriptで実行できるというメリットがあります。


サイドチェーン

sidechain

通常の仮想通貨(ビットコインやイーサリアム)に存在するブロックチェーンの数は1つですが、Liskは基軸のブロックチェーン(メインチェーン)と並行するブロックチェーンとなる「サイドチェーン」というブロックチェーンがいくつも存在しています。

仮想通貨Loom Network(ルームネットワーク)と同じような考え方となりますが、サイドチェーンとは、主軸となるブロックチェーンと並行するブロックチェーンの総称です。

サイドチェーンの特徴
  • ハードフォークなどシステム改修のリスクが低い
  • メインチェーンへの計算処理などの負荷が削減される
  • ブロック生成感覚は10秒で実行可能
  • Liskのサイドチェーンは無数に存在できる

一般的な仮想通貨は主軸となるブロックチェーンにバグや不正操作などが発生した場合、ハードフォーク(大規模なシステム改修)が必要となります。改修方法の考え方によっては、イーサリアムが「イーサリアムクラシック」と分裂したDAO事件のように通貨が分裂していきます。しかし、Liskのサイドチェーンはバグなどが発生した場合、サイドチェーンでメインチェーンの情報を保管することができるのでメインチェーンを残したまま大規模なシステム改修を実行することが可能となります。

Liskのサイドチェーンはスケーラビリティの問題も解決します。1つしかないビットコインのブロックチェーンに対して、Liskはメインチェーン以外にもサイドチェーンでも計算処理などを代替することができるため、今後拡大する需要に対して供給が追いつかないという危険性が低くなっています。Liskのブロック生成間隔はビットコインが約10分なのに対して10秒ととても早い仕様となっています。


仮想通貨Lisk(リスク)のウォレット

Lisk Nano Wallet(ディスクトップウォレット)

Lisk Nano Walletは、ご自身のパソコンの中にウォレットを作ることができる公式ソフトウェアです。

Lisk Nano Walletのメリット
  • 取引所がハッキングされても、何の影響も受けない。
  • マイニングに参加できる
  • 必要な時以外オフラインなのでセキュリティがかなり高い

取引所に保管しているくらいなら「Lisk Nano Wallet」がおすすめです。仮想通貨界隈では大きなハッキング事件が日常茶飯事に起きています。日本でもコインチェックがNEMの不正送金事件に見舞われましたが、海外でもかなりの頻度で同じような事件が起きているからです。

ただしLisk Nano Walletの注意点も合わせて紹介しておきます。

Lisk Nano Walletの注意点
  • 秘密鍵やパスワードの管理は自己責任
  • PCのウィルス対策は必須
  • なるべくオフラインにしておく
  • 持ち運びができないので、店頭での決済には向かない。

Lisk Nano Walletは、自分自身でウォレットが管理できるというメリットがある一方で、自己管理が甘いと逆に資産を失うリスクが高くもなります。海外サイトや新しいサイトを毎日ネットサーフィンするようなPCはウィルスへの感染リスクが高くなるので、ディスクトップウォレットを作るなら普段ネットにつながないパソコンでやるのがベストです。さらに、ログインパスワードをPCの中に保存するのはやめましょう。必ずUSBだけに保管しておくか、紙媒体に書いて保存することで盗難のリスクがなくなります。


Lisk Wallet by Freewallet(モバイルウォレット)

Lisk Wallet by Freewalletは、Freewalletが提供している非公式のモバイルウォレットで、iOSとAndroidに対応しています。


Lisk Paper Wallet(ペーパーウォレット)

Lisk Paper Walletは、エンジニアのRicardo Ferro氏が提供している非公式のペーパーウォレットです。


仮想通貨Lisk(リスク)の今後

インフレ体質

Liskはイーサリアムと同様に通貨の発行上限をあえて設定していません。今後Liskプラットフォーム内で立ち上がるプロジェクトがLISKトークンを大量に必要とするためですが、Liskを投資対象としてみた場合は開発者側で無限にLiskを増やすことができる仕様となります。これはドルや日本円と同じ仕組みでお金を刷れば刷るほど一枚あたりの価値は下がってしまいます。

Liskへの評価が通貨のインフレ率を上回っている場合は投資対象として魅力的ですが、Liskの評価が通貨発行量を下回った場合は通貨の価値は下がりやすくなります。


100万件/日の取引処理

CEOのマックス・コーデック氏は理論的にLiskコアのデータ処理能力は1日100万件まで上限にすることができると訴えています。


仮想通貨Lisk(リスク)の購入方法

コインチェック

Lisk(リスク)はコインチェックに上場している仮想通貨銘柄のため、コインチェックに登録すれば日本円で直接取引することができます。


コインチェック公式HPはこちら



ビットフライヤー

2018年1月にビットフライヤーがLiskの取り扱いを開始していますが、2019年6月時点では新規口座開設ができないため、すでにビットフライヤーで口座開設が済んでいる方でないとビットフライヤーでLiskを購入することはできません。


bitFlyer公式HPはこちら