岸田首相が海外投資を表明する度に起きる疑問
26日、G7サミットで岸田首相が諸外国へのインフラ投資として650億ドル(8.8兆円)以上の拠出を行うことを発表しました。
低・中所得国に8.8兆円インフラ投資 岸田首相表明: 日本経済新聞
— 但馬問屋 (@wanpakuten) June 27, 2022
岸田首相は26日午後、2027年までに650億ドル(約8兆8000億円)以上を(アジア•アフリカの)低・中所得国のインフラ投融資にあてると表明した。
ええーっ⁉️日本も低•中所得国だけど。 https://t.co/a7iE7yraBp
外国へ巨額の投資を行うと報道される度に思う疑問。
国内が逼迫する中で、どこにそんなお金があるのだろうか。
日本の歳出(一般会計や特別予算)に項目があるとするなら、どの項目で外国へ投資を行うのか。
国の防衛費5兆円を倍増出来るか否かという問題がある中で、海外には5年間で8.8兆円をも拠出するなど無謀にもほどがあると思います。
民間の直接投資
岸田首相は日本政府が海外のインフラへ投資するという主張に見せかけて、実は日本の民間企業が保有する対外資産の一部である直接投資の金額を報告しているだけなのかと考えました。
もし間違ってたら教えて欲しいです。
今年の3月にも岸田首相はインドへ5兆円(420億ドル)の投資を表明しました。
【日印首脳会談】岸田首相、インドに5兆円投資表明 https://t.co/mCeXkzm72Z
— Share News Japan (@sharenewsjapan1) March 20, 2022
財務省のウェブサイトよりインドの直接投資額推移を見てみると、2021年末までは300億ドルを超えており、5年後には十分に420億ドルへ届く計算です。
直近5年間の平均成長率は8%程度ですが、1%低い7%の成長でも420億ドルには到達する計算です。
岸田首相は民間の投資額も含めて政府の投資額と見せて報道されていただけとも言えるかもしれません。
あくまで個人の推測ですが、今回の8.8兆円の投資もおそらく政府の財政支出ではなく、民間の直接投資額を言っている可能性は高いと思われます。