S&P500の勝率は高い
「投資で勝てる確率は1割」「9割の投資家は損をする」というような噂もありますが、割と勝率の高い投資方法もあると思います。
その1つが米国株式指数の1つであるS&P500への長期投資です。
過去の株価は常に右肩上がりに推移していますし、リーマンショック、ITバブルなど過去何度も株価が大きく暴落しても必ず史上最高値を更新してきました。
出典:Google Finance人生の投資期間を1983年から2022年までの40年間とした場合を想像して下さい。
同期期間でのS&P500の最高値は2022年1月4日に付けた$4,796、現在の価格は$3,900と去年3月までの水準まで下がっています。
ですので、1983年〜2021年3月までの約39年間に行った投資は、途中売却しなければ投資した資産は全てプラスになります。
勝率で考えれば、40年間のうち39年分の投資がプラスなわけですから割合は97.5%(= 39 / 40)です。
逆に2021年3月以降投資をした場合はマイナスになるケースが多くなるはずです。
未来の結果はわかりませんが、過去のS&P500への長期投資の成功確率は97.5%以上あったというのは間違えない事実です。
長期投資のリスク
それほど勝率が高かったS&P500への長期投資ですが、気をつけなければいけないリスクもあります。
それは「S&P500が最高値を更新するまでにかかる期間」です。
過去の大きな暴落でも何度も最高値を更新してきたS&P500ですが、最高値はすぐに更新されたわけではありません。
最も長いものでは暴落開始から最高値を更新するまでに7,256営業日もかかった時もあります。
出典:visualcapitalist.com1929年から1954年までかかった世界大恐慌の期間がまさにそれです。
年数に直すと約25年、月換算であれば300か月間も最高値を更新するために時間を使いました。
約四半世紀の間も最高値を更新しないのですから、待てるわけもなく多くの投資家が途中で資産を売却したはずです。
それに比べれはコロナショックはとても可愛いものです。
最高値更新までに5か月間しかかかってないのですから。
現金比率が重要
今後25年以上の期間で最高値更新が遅れた場合、おそらく多くの人が途中で耐えられず脱落します。
それでも脱落を免れるためには「現金比率」がとても重要だと思います。
株式に投資するリスク資産と現金など元本保証のある無リスク資産の比率が最適化されていないと、資産を狼狽売りするリスクは高くなってしまいます。
投資は無理のない範囲で行うのもです。
最適な現金比率を知りたい方は以下の記事をご覧ください。