投資資金は多いほど有利な理由

タイトルにある通りですが「投資資金は多いほど有利な理由」という疑問について、解説していこうと思います。


1. 投資リスクを下げられる

1つ目の理由は投資資金が多いほど、リスクの低い投資先で必要なリターンを得ることが可能です。

米国株式インデックスS&P500の平均利回りは6〜7%だと言われていますが、10年に1度程度の間隔で株価が暴落し、時には50%以上も資産が下落する可能性があります。


対して、米国債券の平均利回りは2〜3%程度ですが、債券価格も安定しています。

2008年にS&P500が37%下落した際、米国の高格付け債券価格は+5.24%と安定していました。

S&P500と米国債券のパフォーマンス比較
出典:資産クラス別パフォーマンスを比較【S&P500 VS 米国債】

たとえば、投資からの利益で年間100万円欲しいと考えた時にS&P500へ投資するなら平均利回り6%の場合の投資資金は1,666万円必要になります。

そして、その1,666万円は時に株価暴落によって50%程度下がるリスクも背負います。


米国債券に投資をして年間100万円を得るためには、平均利回り2%の場合5,000万円必要になります。

大きな金額を必要とするものの、株式のように資産が半分になるリスクは小さくて済みます。


投資資金が大きいほど、リスクの低い投資先を選択することができます。

逆に投資資金が少ないと、利益額を稼ぐためには必要以上のリスクを取らないといけません。

これが投資資金が大きいほど、投資が有利になる理由の1つ目です。


2. 分散しても利益が出る

2つ目は保有資産の分散比率を高めつつ、利益を得ることができる点です。

「卵は1つの籠に盛るな」という投資格言があるように、資産は1つに集中せず、現金、株式、債券、仮想通貨など複数の資産を持っておく方が資産を一気に減る可能性を避けることが出来ます。

ただし、資産を分散し過ぎると今度は投資リターンが小さくなってしまいます。


たとえば、現金30%と債券20%、株式50%のポートフォリオを考えた場合、保有資産が100万円なら株式投資に使える金額は50万円となり、期待利回り3%の場合は年間15,000円の利益しか期待することが出来ません。

同じポートフォリオでも保有資産が1億円の場合は株式投資から年間150万円の利益を期待することが出来ます。同じ分散比率でリスクを回避しているにも関わらず、投資から得られる利益は大きくなるわけです。

投資資金が多いほど分散比率を高めることもできますし、1つの資産に対しての保有額を高めることもできるため、投資には有利となります。

これが2つ目の理由です。


3. 失敗を許容できる

3つ目は投資で失敗をしても再度チャレンジすることが簡単になるという点です。


たとえば、10万円で投資を始めようと思った場合を想像して見てください。

保有資産が100万円の場合は最大10回まで投資に挑戦することが出来ます。そのうち6回以上失敗をしてしまうと、投資の利益はマイナスになる可能性が高くなります。つまり、失敗は5回までしか許容できません。


保有資産が1億円ある場合は最大1000回まで投資に挑戦することが出来ます。そのうち501回まで失敗をしてしまうと、投資の利益はマイナスになってしまう可能性が高くなりますので、失敗の許容範囲は500回までです。

投資資金が多いほど、何度失敗しても再度チャレンジすることができます。

チャレンジ回数が多いほど経験し、知識を蓄積するので失敗する確率を下げることが出来、投資で利益を得る機会が増えるわけです。

投資資金が多いほど、失敗しても利益をプラスに持っていける可能性が高くなると言えます。


まとめ

今回紹介した内容をまとめると、以下の通りです。

【投資資金は多いほど有利な理由】
    1. 投資リスクを下げられる
    2. 分散しても利益が出る
    3. 失敗を許容できる

投資資金は多いに越したことはありません。

ですが無理に投資資金を作ってしまうと、生活費を脅かすなどの危険もあります。

無理なく投資資金を増やしていくためには頑張りすぎない節約術や人生設計を考えた収入UPが必要です。