投資を始める時期
投資を始める時の壁として「いつ投資を始めるべきか」ということがあると思います。
株価は常に自分が思わない方向に変動しますし、タイミングによって投資成績は大きく変わります。
現在、世界一の時価総額となるAppleが初めて時価総額No1になったのは2011年ですが、2010年から2015年までのテック系銘柄は他のセクターに比べて、株価成長率が高くなかったことはあまり注目されていません。
出典:portfoliovisualizer.com上記はAppleやMicrosoftが組み入れられているセクターETFの1つVGT(バンガード情報技術セクターETF)とVHT(バンガードヘルスケアセクターETF)、VCR(バンガード一般消費財セクター)のパフォーマンスを比較した結果です。
2010年から2015年までの5年間はVGTが他のETFのパフォーマンスを上回ることがありませんでした。
今は最強と言われるテック銘柄ですが、実はこんな時期もあったんです。
儲けやすい銘柄
では、どんな銘柄にいつ投資するのが最適解なのか。
今回はその指標となる「インベスターリターン」に注目します。
【インベスターリターンとは】
投資家がファンドの売買によって実際に得た平均的なリターンを表す指標。資金の出入りを加味しているので金額加重リターンとも言われる。安値買いや高値売りの投資家が多い場合には高くなり、高値掴みや安値売りの投資家が多い場合には低くなる傾向がある。
モーニングスターよれば2022年3月から過去3年間と5年間においては、アクティブファンドよりもインデックスファンドの方がインベスターリターンが高かったと発表しています。

インベスターギャップ(= インベスターリターン - トータルリターン)が大きいほど投資家が儲けやすかったことを意味します。
なぜインデックスファンドの方がインベスターギャップが高いのか。
それはインデックスファンドの「投資タイミングが簡単でわかりやすいから」だと私は思います。
インデックスの最適な投資方法は、毎月一定額を自動で積み立てること。
ドルコスト平均法と言われるように、常に毎月同じ額を積み立てるだけというシンプルな方法で投資タイミングの問題を解決することができます。
対して、アクティブファンドは比較的長期トレンドに強くありません。
長期的なトレンドに強くないということは、最適な投資タイミングを見計らって投資とをしていく必要があります。
当然、スキルがなければトレンドが弱まったタイミングで投資をしてしまう可能性もあり、損切りができなければ損失を被る可能性もでてきます。
アクティブファンドはインデックスファンドよりも投資タイミングが難しいのです。
以前アクティブファンドの分析を行った記事がありますので、アクティブファンドがなぜ長期的なトレンドに弱いのか、知りたい方は以下の記事をご覧ください。
まとめ
今回の話をまとめると、以下の通りです。
【今回のまとめ】
- 投資タイミングは投資結果を左右する
- インデックスファンドは投資時期を分析しなくて良い
- アクティブファンドの投資時期を分析するのは難しい
投資タイミングを分析するのは難しいことですので、自信がない方はインデックスファンドを毎月購入する方法がおすすめです。