新社会人6割が資産運用を実施

2022年4月に新社会人となる全国の20〜24歳の男女1,016人に実施したアンケートにて、新社会人の約6割が資産運用に取り組んでおり、そのうち23.5%が「つみたてNISA」を開始していることがわかりました。


資産運用の方法として、最も多かったのが普通預金。

次いで、つみたてNISA、株式投資、投資信託、定期預金、NISAの順に多い回答が見られます。

1,016人を全体とすると、そのうちつみたてNISAを実施しているのは142人(約13.9%)という計算です。


投資課題は「続けること」

大学卒業後、23歳時点からつみたてNISAやインデック投資を始められれば、老後2,000万円問題は簡単に解決することができますし、無理せずに再現性の高い資産運用となるはずです。

ただし、唯一油断してはいけないのが投資を「続けること」です。

23歳から65歳までの約43年の間で、資産を切り崩してしまったり、途中で別の投資商品に乗り換えてしまうことが起きれば、資産を増やせる可能性は低くなってしまいます。


資産は右肩上がりでは増えない

つみたてNISAの投資先となる株式指数は過去の歴史を見ると、常に右肩上がりで資産が増えるわけではありません。

S&P500 long turm chart
出典:MacroTrends(1928年〜2022年までのS&P500指数)

時には20年近くも株価が下がり続ける相場もありました。

このような相場を迎えた時に「もう投資なんて意味がない」「投資をやめて貯金だけしていこう」と考えを切り替えてしまっては長期的な資産形成は難しくなってしまいます。


また人生には結婚、出産、住宅ローンなど、大きなお金を必要とするイベントが出てくるはずです。

そういう時につみたてNISAの資産を切り崩してしまっても、大きな資産を築くことが難しくなってしまうので、長期的に投資を続けるためには、計画性も重要になります。


投資を続けるコツを紹介

これから40年以上の投資を続けることが不安な方は、以下の点を意識して下さい。

【投資を続ける方法】
    方法1:計画を作る
    方法2:無理をしない
    方法3:仲間を作る


投資計画を作る

投資を長く続けるためには、計画が重要です。

計画というのは、今後自分の将来に起こりうる結婚、出産、住宅ローン、介護など大きな出費を考えながら、現時点での最適な貯金と投資の割合を計算することです。


具体的な方法は上記記事に記載してありますが、これらの計画をすることによって、無理な金額を投資に回さなくて済みますし、予想もしない突発的な出費が嵩まない限り、途中でお金が足りなくなる心配もなくなります。

逆に無計画のまま、感覚だけで投資金額を決めたりしていると、途中で計算が合わなくなり、投資してきた資産を老後前に切り崩してしまう可能性が高くなってしまいます。

計画を立てるだけなので、お金もかかりませんし、転ばぬ杖だと思って、早めに計画を用意することをお勧めします。


無理をしない

投資を長く続ける二つ目のコツは、「無理に続けない」ということです。

どんなに完璧な計画を立てていても、計画通りに家計を回せない時はくるかもしれません。

たとえば、毎月3万円を投資してしまうと、生活費が足りなくなり、何かしら我慢を強いられてしまう場合、そういう時は投資金額を2万円、もしくは1万円に減らすなどの判断を躊躇なくするべきです。

生活を我慢した結果、体調を崩してしまったり、ストレスを抱えるなど、他に影響が出てからでは医療費やストレス発散のための費用などで出費が多くなってしまう可能性もありえます。

なので、生活費がきつくなる前に、ピンチの状況がきたら、迷わず投資金額を減らしましょう。

逆に、投資金額を減らした後で、収入が安定したり、生活費を無理なく節約することができた場合には、元の投資金額にすぐに戻していけば、問題ありません。


ここで一番気をつけたいことは、一度入金した投資資産を切り崩すことです。

一度入金した投資資産に手をつけてしまうと、資産形成が急激に遅れてしまうので、投資資産は当初の目的の資産として利用する以外は手をつけない方が賢明です。

言い換えれば、生活が厳しくなった時には毎月の投資金額をゼロにしても問題ないとうことです。

とにかく長期的に投資を続けるためには、無理して入金額を上げないこと、無理だと思ったらすぐにでも入金額を減らす、もしくはゼロにする(落ち着いた後、入金額をすぐに戻す)ことが大切です。


仲間を作る

投資を長く続けるための最後のコツは「仲間を作ること」です。

基本的に投資は自分の頭で考えて判断していくものだと思いますが、1つの考え方に偏ってしまったり、新しい情報や刺激がなければ、飽きてしまうということも考えられます。

TwitterやYouTubeを見れば、同じ投資スタイルを継続しながら、情報発信しているアカウントは沢山あるため、その方々の考え方やノウハウを参考にしてみるのもお勧めです。

また無理には誘えませんが、家族や友人など、同じ投資をする仲間を作って、情報交換するのも1つです。

株価が暴落したり、なかなか資産が増えない時に、同じ悩みを共有したり、ポジティブな考え方を手に入れることができると思います。


一点、注意してほしいのは、投資界隈では詐欺師や他人のお金を騙し取ろうとする人が多いので、決してそういう方々とは関わらない方が賢明です。

以前、危険な投資商品をランキング形式で紹介した記事を作りましたので、以下のような投資には近づかないことをお勧めします。