食品値上げが深刻

最近はガソリン価格だけでなく、スーパーに並ぶ商品や外食価格が高くなってたりしませんか?

ロシアのウクライナ侵攻による原油価格高騰、世界中の高インフレによる物流費上昇などが影響し、日本の物価が急激に上昇し始めています。

あるメディアでは「食品メーカーが昨年秋以降に値上げ発表した14品目のうち、2月までに9割の店頭価格が上がっている」と報道されるなどもしており、おそらく、4月以降も物価は上昇し続けていくと予想されます。

毎日買うお米や肉、魚、トイレットペーパーやシャンプーなどの生活必需品の値上がりは、毎月の生活費を圧迫する原因にもつながりますし、上がり過ぎれば家計管理も難しくなります。

まずは日本の物価の現状を把握することが、一つ目の対策だと思いますので、今回はどんな商品の値上りが起こっているのかを、把握していきましょう。


品目別の消費者物価指数を確認

総務省が出している消費者物価指数(78項目)の品目別価格指数を確認します。

以下のグラフは過去10年において、値上がり率が高かった10品目と値下がり率が高った10品目、合計20品目の物価指数を表示してみました(ちょっと見づらくてすいません。。。)。

品目別消費者物価指数(2012年2月〜2022年2月)


直近の10年で最も価格が高騰しているのは、鮪(マグロ)や鯵(アジ)、鰯(イワシ)などが分類される生鮮魚介(生のお魚)です。もっと細かく見ると、値上がり率の高いのが「ブリ」「アサリ」「たこ」となっていました。

最近ではウニやいくらの価格が高くなっているということもよく聞く話ですし、お刺身やお寿司が好きな家庭にとっては、大打撃です。

回転寿司で有名なスシロー、くら寿司、はま寿司などが100円皿よりも高い高価格帯のお皿のバリエーションが増えているのも、このような背景があるからだと考えれます。


嗜好品の代表格であるタバコの価格にも目が離せません。

10年前は450円程度(銘柄によっては差があります)だった価格が500円を超える価格に変わっています。

さらにタバコに関しては「たばこ税」が増税されるなど、特殊な要因もあり、値上げ幅は高くなっています。

個人的な意見としては、たばこの煙も嫌いですので、できれば「一箱1万円」程度で売ってくれると、喫煙者も減り、健康な人が増えるのかなと考えたりもします(喫煙者にとっては由々しき問題のはずですが。。。)

今後、たばこもどんどん値上がりが加速していくと思われますので、たばこの節約効果は上がっていくはずです。

たばこを吸っている方は、是非今からやめましょう。


物価が下がった商品やサービス

直近10年間で大きく価格が下がったのが、通信費です。

これは前総理大臣である菅義偉氏が成し遂げた、大手通信会社の値下げ強行によるところが大きいと思います。


以前の記事でも書きましたが、大手の通信費を下げることで、国民の負担は4,500億円程度軽減されたようです。


スタグフレーションに備える

日本は他の国と比べるとデフレ気味と言われており、物の価格が上がりづらい傾向にあります。

海外では、商品やサービスの価格だけでなく、会社員の給料も同時に上がっていくので、経済規模がどんどん成長しますが、日本は物の価格も上がりづらく、会社員の平均賃金も若干減少傾向という状態です。


このような状況下ではスタグフレーションが起こりやすく、国民はどんどん貧しくなってしまいます。


この状態に気づけている方は、少しでも自分の労働生産性を上げて給料や副業収入を上げるか、資産運用などを通じて別の収入源を発掘するなどの対策をしていくはずです。

世の中が不安定な状態のときこそ、行動するチャンスだと思いますので、まだ節約や家計管理などを始めていない方は本を読んだり、インターネットで情報を収集するところから始めた方が良いと思います。

少しでも経済的に困る状況から抜け出せる人が増えれば良いなと思っています。