心のブレーキ
始める前から「私には難しい」「多くの人は失敗するので自分も必ず失敗する」とネガティブに考えてしまう人っていますよね。
ハイハイしかできなかった赤ちゃんが立てるようになり、しゃべれるようになり、物を覚えたり、走ったりできるようになるのと同じで、人間は昨日までできなかったことでも、努力次第で今日できるようになることはわかっています。
ですが、人は努力次第で成長できるとわかっていても、大人になると自分の能力に限界を決めたり、環境のせいにするなど、心のブレーキを踏んでしまうことが多くなるのも事実です。
固定的知能感
物事がうまくいかなかった時に「私には才能がなかった」「どうせ私には無理」と否定的になってしまう思考のことを、心理学では固定的知能感というそうです。
逆に全く同じ状況でも、うまくいかなかった時に「自分の努力が足りなかったから、次はこうやってみよう」「私はやり方がまずかった、もっと効率よくやるためには他の人のやり方をもっと真似してみよう」と考える人のことを、拡張的知能感と言います。
拡張的知能感とは、自分の能力は今後の努力や経験によって成長させることができるという考え方です。
繰り返しになりますが、固定的知能感では能力や成長は環境や生まれ持ったものであるという考えに対して、拡張的知能感を持つ人は自分の努力次第で成功をコントロールすることができると考えるということです。
投資は悪?
投資や資産運用についても、固定的知能感を発揮する人は多いはず。
【投資のマイナスイメージ】
- 投資はギャンブルだ
- 貯金が最も安全な資産
- 投資で得するなら皆んなやっている
経済や投資の仕組みを知らない人にとって、お金を運用するとは恐怖であり、ギャンブルと同じように認識してしまうもの。
ですが、世界でも日本でも長者番付ランキングに並ぶお金持ちの資産は、ほとんどが株式資産であり、現金だけでお金持ちになっている人はいません。
都合の悪い情報にには目を向けずに、投資で失敗した人の情報や噂だけが頭の中の情報に残ってしまうのも固定的知能感に陥っている証拠かもしれません。
失敗しない人はいない
固定的知能感に陥らないためには、勉強したり、実際に体験をしてみることだと思います。チャレンジした結果どうしてもうまくいかないのであれば、仕方ありません。
最初の行動が100%成功するわけではないので、何度かチャレンジしてほしいと思いますが、チャレンジしないことには成功もありませんし、失敗や挫折を経験せずにオリンピック金メダリストやノーベル賞を受賞した人はいないはずです。
最初は本がおすすめ
投資を始めるなら、まずは読書がおすすめです。
段階別に様々な投資関連の本を過去の記事で紹介していますので、資産運用にチャレンジしたい方は是非以下の記事をご覧下さい。