資産クラス別パフォーマンス

投資には様々な種類がありますよね。

株式、債券、不動産、仮想通貨など、どの資産クラスが最も自分にあっているのか、それは人それぞれだと思います。

今回は各資産クラスのパフォーマンスを過去28年分振り返ってみたいと思います。

比較する資産は以下の通りです。


比較対象
資産クラス 対象指数
米国株(大型)S&P500 index
米国株(中小型)Russell 2000 Index
世界株 MSCI EAFE Index
新興国株MSCI EM Index
不動産株FTSE NAREIT All Equity Index
債券(高格付)Bloomberg Barclays U.S. Aggregate Bond Index
債券(ハイイールド)BofAML High Yield Index


では、それそれの指数のパフォーマンスを見ていきましょう。

資産別トータルリターン(1994年 - 2021年)
※リターンは米ドルでの年間トータルリターン(分配金全額再投資)です。

28年間で最も好成績だったのは、不動産です。

1994年を1とした場合、最も低いパフォーマンスだった高格付け債券と比較すると、約4.3倍(= 17.77 ÷ 4.05)にもなります。


次いでパフォーマンスが良かったのは米国株の大型と中小型。

2016年頃までは米国大型株も中小型株も同様に推移しておりましたが、2018年以降は急激に差が広がり、2021年末には+30%以上も乖離する結果となっています。

さすが、GAFAMやTesla、NVIDIAなどのハイパーグロース株の活躍が目立ったおかげだと思います。


また直近28年間で見た場合は、ハイイールド債券と新興国株、金、世界株は米国株式にはかなり遅れをとってしまう事態に陥ってしまい、米国株最強時代だったと言わざる得ません。

しかし、その時代が今後も続くかどうかは、誰にもわかりません。


パフォーマンスの特性

最もパフォーマンスが良かった不動産株と最もパフォーマンスが低調だった高格付け債券の年次パフォーマンスを比較してみました。

REITと米国債券のパフォーマンス比較


注目して頂きたいのは、1998年と2008年に不動産株が暴落している時です。

同時期の高格付け債券の価格は全くブレていません。

28年間という期間を通しても、高格付け債券の価格が減少するのは、1999年、2013年、2021年のたった3年だけ。

それ以外の25年間は全て資産がプラスに推移しています。


不動産株だけに限った特徴ではありませんが、大きく価格が変動する資産クラスは10年に1回や5年に1回など、長期間のうち大きく資産が激減するタイミングが必ずあります。必ずです。

株価が大きく激減するということは、大型の機関投資家が資産を手放すだけでなく、個人投資家の小さな資産も大量に投売られることで暴落相場が完成します。

自分だけは損をしないと思っていても、気づいた時には「狼狽売り」に走っているかもしれません。

そういう理解を踏まえた上で銘柄を選んでいる方がどれだけいるのかわかりませんが、最もパフォーマンスの良い銘柄に投資をするということは、それだけ暴落相場に振り落とされやすいということも十分に理解しておくことが必要です。


S&P500と米国債を比較

S&P500のようなハイパフォーマンスな銘柄となると、年間パフォーマンスのバラツキはもっと酷くなります。

先ほどと同じ28年間で高格付け債券よりもパフォーマンスが悪くなる年は合計で7回も存在しました。

S&P500と米国債券のパフォーマンス比較


パフォーマンスが大きくなる資産ほど、「安定」はしていないということです。

S&P500を使って資産を増やす場合は、振り子のように価格変動がプラスに動く資産はマイナスにも振れやすい特性を理解しつつ、投資を長く継続していく必要があります。