S&P500が最も上がった日

過去10年間において、S&P500の日時成長率(前日の終値から当日の終値までの株価変化率)を見てみると、最も株価が上昇したのは以下の日にちです。


S&P500が最も上がった日
(2012年1月31日~2022年1月27日)
日付 騰落率 終値
2020年3月24日9.38%$2447.33
2020年3月13日9.29%$2711.02
2020年4月6日7.03%$2663.68
2020年3月26日6.24%$2630.07
2020年3月17日6.00%$2529.19
2018年12月26日4.96%$2467.70
2020年3月10日4.94%$2882.23
2020年3月2日4.60%$3090.23
2020年3月4日4.22%$3130.12
2015年8月26日3.90%$1940.51

上記期間を営業日換算すると、2,515日です。

その間、株価がプラスになった日は1378日(全体の約54.7%)

3%以上上昇した日は15日しかありません。5%以上上がった日では、たった5日間だけです。

しかも上位のほとんどがコロナショックが起きた2020年3月に集中しています。


S&P500が最も下がった日

次は同期間での株価が最も下がった日を見ていきましょう。


S&P500が最も下がった日
(2012年1月31日~2022年1月27日)
日付 騰落率 終値
2020年3月16日-11.98%$2386.13
2020年3月12日-9.51%$2480.64
2020年3月9日-7.60%$2746.56
2020年6月11日-5.89%$3002.10
2020年3月18日-5.18%$2398.10
2020年3月11日-4.89%$2741.38
2020年2月27日-4.42%$2978.76
2020年4月1日-4.41%$2470.50
2020年3月20日-4.34%$2304.92
2018年2月5日-4.10%$2648.94

株価が下がった日は10年間の合計で1,137日(全体の約45.2%)でした。

その中で3%以上株価が下落した日は24日、10%以上下がった日はわずか1日だけ。

2番目に下落した2020年3月12日では、米国市場初めてサーキットブレーカー(売買の一時停止措置)が発動しました。


株価が上がっている日とそうでない日を比べると、わずかに上がっている日の方が多く、おおよそは同じぐらいの日数ある結果となりました。

さらに株価が上がる日は騰落率が2桁以上になったことがなく、上がる時よりも下がる時の方が一気に株価が動いています。

これらの結果を踏まえると、S&P500は上がる日だけを狙って短期集中で儲けるのは非常に難しい投資先であることがわかります。

ちなみに、S&P500の値動きが±1%未満に収束した確率は79%もあり、1日ではほとんど株価は動きません。


S&P500の1日の値動きの割合
値動き幅 割合
±1%未満だった日の割合79.0%
±3%未満だった日の割合98.4%
±5%未満だった日の割合99.6%
±7%未満だった日の割合99.7%

S&P500は1日の値動きだけでは大きく動かないため、長期的に投資し続けないと大きな利益は出せません。

重要なポイントは以下の通りです。

【S&P500の特徴】
  • 株価は上がる日の方が多い
  • 株価は約8割の確率で±1%に収まる
  • 長期的に続けないと儲からない