トレンドは長く続かない

株価が上昇する局面において、投資家は「今後も上昇するだろう」と想像しやすいと思います。

S&P500
出典:Google Finance

米国の株式指数であるS&P500もリーマンショック以降の株価を見れば綺麗な右肩上がりですが、2000年から13年間のチャートは横ばいで、市場最高値を更新し続けることが出来ない時期がありました。

2020年の海運株(日本郵船、商船三井、川崎汽船)の上昇トレンドも2021年9月には大きく下落しましたし、どんなに強い上昇トレンドがあったとしてもトレンドが永遠に続くわけではありません。


ですが、私たち投資家は強い上昇トレンドを見ると「今後も上がるだろう」と想像してしまうのです。

当たり前の話ですが、過去の株価(上昇トレンド)は結果です。

今後の上昇トレンドを約束してくれるわけではありません。

企業決算や今日までの市場トレンドがたまたま良かったので株価が上昇しているだけで、今後発表される決算が悪かったり、市場トレンドが変われば、企業の評価も変わります。


主に市場には「金融相場」「業績相場」「逆金融相場」「逆業績相場」の4つのサイクルがあります。

市場サイクル


コロナ以降に訪れた金融相場では巣ごもり銘柄やクロース株を中心に多くの企業の株価が上昇しました。

結果として、2021年も業績好調な銘柄が躍進し、2022年も業績相場が続くでしょう。


2022年はテーパリングと3回の利上げも予定されており、業績相場から逆金融相場へと近づいていくはずですが、市場サイクルが回る期間やトレンドの長さも強さも不明です。

ずっと好景気が続くわけではありませんし、株価も上がり続けることはありません。

どこかでトレンドが終わりますが、その終わりを見極める努力を投資家はサボりがちです。

どんなに株価が急成長しようが、トレンドや企業決算を見極める努力が必要です。


安定的な銘柄など絶対ない

景気が低迷すると、ディフェンシブ株や低PER大型バリュー株などが注目されます。

それは生活必需品や不景気であっても消費行動が変わらない業界の銘柄が不況に強いとされているからです。

ですが、そんな銘柄でも株価が常に安定かというと、そうではありません。

リーマンショックから約3年後、ディフェンシブ株の有力候補とされていた東京電力HDの株価は東日本大震災の影響で株価が急落し、その後も戻ることはありません。

東京電力HD株価
出典:Google Finance

必ず下がらない、安定した株などありません。

そういう教訓を教えてくれる銘柄の1つだと思います。

株式投資に常識は通用しません。

むしろ、ディフェンシブ株よりも成長中のグロース株の方が安定的だと唱える人もいます。

何を信じるかは自分次第ですが、過去の慣習や常識に囚われすぎてはダメです。