金融資産の格差

日本では、「厚生労働省の所得再分配調査」や「総務省の全国消費実態調査」など、所得や資産の格差を表す時に使われる指標の1つに「ジニ係数」が使われます。

ジニ係数は0から1の間で表され、値が0に近いほど格差は小さく、1に近くなるほど格差が激しいことを意味します。

金融資産ジニ係数
参照元:大和総研

大和総研が作成した世帯単位の金融資産残高のジニ係数を見ていくと、1989年から2019年の間で日本人の資産格差が広がっていることがわかります。

年齢階級別の金融資産ジニ係数
参照元:大和総研

さらに世帯主の年齢階級別で見てみると、年齢が若い人ほど金融資産格差が広がっていることもわかります。


以前、貯蓄ゼロ世帯が増えていることを紹介した記事がありましたが、日本は長期的に貧乏な世帯と裕福な世帯の差が広がっているのが現状です。


繰り返しますが、若ければ若いほど格差が激しいのが現状です。

年齢が若いほど、将来貯金がゼロになる確率(人口割合)は上がっていく可能性があります。

そうならないためには、若いうちから対策しておくことが必要です。


最低限必要な知識

若いうちから資産をゼロに近づけないために必要な情報を以下の記事にまとめいます。


上記の記事では、詐欺に合わないための知識や投資の考え方、優遇税制について記載しました。

それ以外にも「ふるさと納税」「格安SIM」などの節約術や「控除」などの確定申告のやり方を知っていると、より自分の資産を増やすことができるはずです。


日本では年齢が若い人ほど、金融知識が低いこともわかっています。


その原因の1つに家庭での金融教育が進んでいなかったり、学校教育でも積極的に金融知識を教えてこなかった背景があります。

2022年からは高校教育の家庭科で投資の授業が開始されるというニュースもありますが、まだまだ日本では若いうちから豊富な金融知識を身につけることが難しい状況です。

自分で調べて勉強する環境が少ない状況ですが、SNSやブログ等で積極的に情報発信している方々もたくさんいるので、そういう無料のコンテンツなどでたくさん勉強している若者が増えていくことが理想ですね。