コーヒー豆の価格が高騰

現在、コーヒー豆の価格が高騰しています。

以下は1ポンド(= 0.453592キログラム)あたりのコーヒー豆価格を表したチャートです。

コーヒー価格
参照元:macrotrends

およそ2年8ヶ月前となる2019年3月のコーヒー豆価格は1ドル付近まで下がっていましたが、そこから2021年11月現在では価格が2倍以上に膨れ上がっています。

過去の歴史を見れば、価格は一時的に跳ね上がることが多く、長期的な価格は1ドルから1.5ドル付近で抑えられているような感覚ですが、価格高騰の理由によっては長期化し、コーヒー豆を扱う企業(大手喫茶店や商社)にとってのコスト増が続く可能性があります。


高騰理由

コーヒー豆が7年ぶりの高値を更新する理由は、新型コロナウイルスによって海運運賃が上昇したことが1つです。

FBX
参照元:freightos

上記はFBX(Freight Rate Index)といって、コンテナ船を運行する海運会社12社から主要な14航路の運賃をヒアリングした数字となります。

そのFBXがコロナの影響によって10倍以上に膨れ上がりました。


もう1つはコーヒー豆の一大産地であるブラジルで「干ばつ」「巨大砂嵐」「霧害」が発生していることにあります。



上記動画を見て頂くとわかりますが、温暖化などによる気候変動にてダムや河川の推移が観測史上最大レベルに迫る勢いで下がっているとのこと。

水不足が起きれば、コーヒーだけでなくとうもろこしなどの農作物が取れなくなり、価格に影響が出ます。

これらがコーヒー豆価格が高騰している要因です。


コーヒー豆の関連企業

コーヒー豆に関連する企業として思い出されるのが世界中でカフェチェーンを展開するスターバックスコーヒーかと思います。


先日、スターバックスがアルバイトの最低賃金引き上げを保証したことを当ブログでも取り上げましたが、今後は人件費に加えて原材料コストも増加していきますので、必然的にコーヒー1杯の価格も引き上げられると考えられます。

他にも日本の関連企業で言えば、ドトールやコメダ珈琲などのカフェチェーン、キャメル珈琲やキーコーヒーなどの卸売り業、UCCやAGFなどの製造業ではコーヒー豆の価格によってコスト増が影響してくると考えられます。