「仮想通貨に投資をしたいけど価格変動が激しすぎて怖い」と考えている方の中には、Bitcoinやイーサリアムに投資をするのではなく、仮想通貨を扱う関連株式へ投資を検討する方もいるはずです。

ですが、私は関連銘柄に投資をするよりは直接Bitcoinやイーサリアムに投資をする方が賢明だと考えているので、その理由について解説をしていきたいと思います。


仮想通貨関連株よりBitcoinに投資すべき理由1

株価というのは企業の利益が増えるほど、上昇していく特性があります。

おそらく仮想通貨関連株に投資を検討している方はビットコイン価格が上がるほど、企業の利益が増えると考えている人が多いかもしれませんが、実際はそうではありません。

仮想通貨関連企業の利益はビットコイン価格ではなく、ビットコインの取引量が増えるほど手数料収入が増加し、利益が増えます。

そして、ビットコイン価格とビットコインの取引量は必ずしも比例するわけではありません。

もっとわかりやすく言い換えると、ビットコイン価格が下がっても取引量が大きくなることもあるし、ビットコイン価格が上がっているにも関わらず取引量が全然上がらない場合もあるということなんです。

そのことを理解頂くために、まずはビットコインチャートを見ていきましょう。

Bitcoin Chart
参照元:coinmarketcap

上記は2013年5月から2021年11月までの価格推移ですが、2018年まで一度右肩上がりだったビットコイン価格は、それ以降下がってしまい、同水準に戻るまでに約3年(2020年12月まで)かかっていることがわかります。

そして2021年以降は価格が暴騰して2021年4月まで上昇し、その後(中国の仮想通貨規制によって)同年7月まで価格が下落し、その後は再度上昇後、最高値を更新しています。

上記のチャートで覚えておいて欲しい内容は以下の通りです。

  • 2017年12月までチャートは右肩上がり
  • 2018年以降2021年まで最高値更新しない
  • 2021年以降は価格が暴騰している
  • 2021年11月現在も最高値を更新中

上記の内応を把握した後で、今度はビットコインの取引量(transaction)がわかるチャートを見ていきましょう。

Bitcoin transaction
参照元:blockchain.com

上記はビットコインの取引量を現したチャートです。

この取引量が上昇するほど、仮想通貨取引所やマイニング企業は利益を出すことができます。

チャートを細かく見ていくと、2018年12月までは先程のビットコイン価格と比例して、右肩上がりで取引量も上昇していますが、それ以降のチャートはビットコイン価格と比例しておりません。

2018年以降、ビットコイン価格は2020年12月まで低迷しますが、取引量は2019年5月時点には2018年のピーク時と同水準まで回復しています。

また2019年5月以降から2021年11月現在に至るまで、取引量はゆっくりと右肩下がりとなっており、ビットコイン価格には全然比例せず、伸びていないことがわかります。

取引量が伸びなければ仮想通貨取引所は稼げませんので、2018年以前のように利益を右肩上がりで成長させることが難しくなります。

これが「仮想通貨関連株よりBitcoinに投資すべき1つ目の理由」となります。

Bitcoinに直接投資をしていればビットコイン価格が上がるたびに利益を得ることができますが、Coinbaseなどの仮想通貨関連企業に投資をしていてはビットコイン価格が上がっても、取引量が上がらなければ株価は上昇しません。

Coinbase株価
参照元:Google Finance

せっかくビットコイン価格が上昇する期待値が高い時に取引量が上がらなければ、大きな機会損失を産んでしまうことになりますので、投資先の選定は慎重に判断していくべきだと思います。


仮想通貨関連株よりBitcoinに投資すべき理由2

2つ目の理由は主に仮想通貨取引所に限ったことですが、市場の取り合いになっているということです。

有名な仮想通貨取引所であるBinanceやCoinbase、日本であればbitFlyerなどがさまざまな国に拠点を構えることで、その地域の仮想通貨投資家を奪い合う構造になっています。

仮想通貨投資市場は拡大傾向にありますが、市場シェアが他に企業に奪われてしまうほど、企業の利益は伸びなくなってしまいます。


例えば、同じ成長産業であるEコマースを想像してみるとわかりやすいかもしれません。

EC市場の大手企業はAmazonやeBey、日本であれば楽天やYahoo!ショッピングなどが競争する市場です。

EC市場は年々拡大傾向にありますが、ShopifyやBASEなどの新しいプレイヤーが登場するとAmazonや楽天の利益成長というのは鈍化していく可能性が高まっていきます。


仮想通貨市場も同じように最近だとロビンフッドやbybitなど、新しいサービスを展開する企業や仕組みができれば、当然市場は奪われるわけで競争が激しくなっていきます。

ビットコインVSアルトコインの競争と仮想通貨取引所間での競争を天秤にかけた場合、あきらかに取引所間の競争の方が激しく企業利益が削られると思われます。

であれば、企業に投資をするよりもBitcoinの現物に投資する方が利益が得やすいのでないかということになります。

ここまでの解説はあくまでも私の見解で将来の価格を保証するものではありません。投資は自己責任でお願いしたいです。