皆さん、こんにちは。Gazです。

昨日の記事で「株を簡単に買うべきではない」理由をまとめました。

今回は株を簡単に買わないためのルールについて解説していこうと思います。


株を簡単に買わないルールを作る

株を簡単に買わないためには自分でルールを作るしかありません。

ルールを作らずネット証券のアプリを立ち上げれば、簡単に買えてしまうからです。

では、どんなルールを作れば良いのか。

今回は2つの例を紹介します。


CAN-SLIM法

投資家界隈では有名な書籍の1つ「オニールの成長株発掘法」にも書かれているCAN-SLIM(キャン・スリム)法という投資方法があります。

CAN-SLIM法は以下の条件を満たした銘柄のみに投資をするという方法です。

  • 当期純利益 YoY+20%以上
  • 年間EPS YoY+25%以上
  • 新事業が利益成長の原動力となる
  • 需給が追い風であること
  • 業界の先駆者であること
  • 大株主に機関投資家がいること
  • 相場全体の地合いが良いこと

企業の利益や売上は企業決算を見れば理解することはできますが、「業界の先駆者であるかどうか」「相場全体の状況」「需給が味方しているかどうか」「世の中的に新しいテクノロジーを持っているのか」など、後半の項目は競合や業界全体もしくは相場全体を見ていなけば判断ができません。

そして上記の条件を満たす銘柄というのは、数多くはないということです。だからこそ投資機会が少なく簡単に投資ができなくなります。

ただし、投資機会が少なくなる分だけ短命な銘柄や失敗を招くような危険な銘柄に投資をするリスクも少なくなるのは事実だと思います。投資界隈ではCAN-SLIM法が確かな方法として認識されていますし、オニール流の投資術を真似する投資家は少なくないからです。

もっと詳しく知りたい方は、ぜひ名著である「オニールの成長株発掘法」を購入して読んでみて下さい。


投資に至る全16プロセス

個人投資家として活躍されている井村氏がBridge Live Seminarにて「投資に至る全16プロセス」を公開されてました。

株を簡単に買わないルールとして参考になるので、ぜひ以下の動画をご覧頂ければと思います。



上記動画内で紹介される方法は細かい内容になっておりますが、井村さんのプロセスは以下の通りです。

    1.銘柄発掘
    2.業績確認
    3.事業概要把握
    4.銘柄メモ作成
    5.銘柄リスト更新
    6.開示資料読込
    7.アナリストレポート閲覧
    8.競合比較
    9.将来性の検討
    10.IRヒアリング
    11.バリュエーション検討
    12.銘柄分析シート作成
    13.妥協なき情報収集
    14.カタリスト把握
    15.需給の確認

上記のプロセスを経て選び抜かれた銘柄を「業種(セクター)」と「買う可能性(レベル)」でジャンル分けしながら管理をしているそうです。

井村さんの大切な考え方として以下のような発言をされていました。

    「なんとなく」では投資をしない。株価が上がることが見えないと投資をしない
    リサーチに一番時間をかけるという考え方は変わらない。調査した情報が自分の中に蓄積され、その蓄積で持って利益をどんどん稼げるようになる。一回の調査が無駄になったとしてもスキルがストックされて稼ぎやすくなる。色んな産業の知識を手に入れてしまえればマーケットの中を自由に泳げるという発想を持っている。

上記の言葉は投資の本質をついた内容だと思います。

誰かが投資した銘柄を真似して取引ボタンを押せば投資をしたことにもなりますが、自分で考えながらリスクを回避することによって株式市場という荒波を乗り越えていけるんだと私も思います。