先日、Twitterにてクレディ・スイスから発表された「The Global wealth report 2021」の内容を一部抜粋したところ、反響を頂きましたので、ブログではもう少し詳しく解説していこうと思います。

反響を頂いたツイートは以下の通りです。



日本の富裕層割合

まずは2000年から2020年までの20年間の日本の富裕層割合を見ていきましょう。

Global wealth report 2021
参照元:credit-suisse.com

上記画像にあるように2000年時点での資産1億円以上を保有する富裕層の割合は日本で2.4%でした。2000年当時も他の割合の高い上位国を見ればスイスが3.6%、米国が3.8%、香港が2.3%と日本も割と高い水準であることがわります。

そして2000年から20年後の富裕層の割合は2.4%から3.5%に上昇しますが、他の国々では日本の数値を遥かに超える国がたくさん存在しているのがわかります。日本の経済成長が遅いせいか、1億円以上を保有する富裕層の割合も中々伸びません。

2020年の1年間だけの成長を見れば、日本では約39万人の資産1億円以上を持つ富裕層が誕生したそうです。

Global wealth report 2021
参照元:credit-suisse.com

2019年時点で327.2万人だったのが366.2万人に増えていることがわかります。


日本と世界を比較

The Global wealth report 2021には成人一人当たりのの平均資産額と中央値の国別ランキングが紹介されていました。

Global wealth report 2021
参照元:credit-suisse.com

日本の平均資産額(上記左側の画像)は世界で18位となる256,600ドル(約2,817万円、1ドル = 109.8円)でした。パンデミックが発生した2020年の資産変化率は+17,140ドル(約188万円)となっています。

中央値(上記右革の画像)でいくと、ランキングは上昇して世界11位の水準となります。逆に驚いたのが米国(United States)がランキング圏外になってしまったことです。

また日本は韓国、シンガポール、台湾とマクロ経済指標比べても数で言えば圧倒的に裕福です。

Global wealth report 2021
参照元:credit-suisse.com

世界の富裕層割合

最後に世界の富裕層割合を見ていきましょう。

Global wealth report 2021
参照元:credit-suisse.com

資産1億円以上を超える富裕層の割合は米国が圧倒的に多く、その数は2,200万人(世界全体の39.1%)となっています。次いで多いのが中国(9.4%)、日本(6.6%)となっています。グラフでは小数点以下を四捨五入されているのでご注意ください。

また、資産100億円以上持っている富裕層の割合となると、さらに米国の割合が高くなります。

Global wealth report 2021
参照元:credit-suisse.com