皆さん、こんにちは。Gazです。
個人投資家が負ける理由
投資というのはギャンブルではありません。経験や知識を積み重ねていけば勝率が上がるゲームだと思っています。もちろん、絶対的な勝利があるわけではありませんが、基本的には投資をする市場(国や地域)、投資期間、銘柄である程度の勝敗が決まります。
話を噛み砕けば、横暴な話ではありますが投資を開始した時期や市場である程度のパフォーマンスを予想することは可能ですし、投資をする市場、期間、銘柄を間違わなければ高い確率で勝る(逆に負けている人の多くは負けやすい所にお金を置いている)というのが私の理論です。
では、具体的に市場や時間軸での株価がどうなっているのかを一緒に見ていきましょう。
日本市場
指数 | 1ヶ月 | 年初来 | 5年 |
日経平均 | -5.21% | +25.67% | +67.85% |
TOPIX | -2.82% | +27.07% | +48.53% |
マザーズ | -9.58% | +13.27% | +18.32% |
REIT | -0.08% | +29.79% | +17.80% |
日本市場の株式指数を単月(2021年6月末から7月末まで)で見た場合はそれぞれ-0.08〜-10%程度のパフォーマンスを記録していますので、短期的に儲けるのは難しかった相場であるということがわかるはずです。最もマイナスが小さかったのがREIT市場ではあるものの、マイナスが少なければ儲けやすいということではなく値動きが小さいほど難しい相場だったと考えています。
ただし、5年という長期的な時間軸でいれば日経平均は+67.85%、TOPIXは+48.53%と年換算しても利回り8%を上回る程度の成績を収めており、割と優秀な結果となっています。日本市場に長期的に投資をされいた投資家は運用資産が増えいる人が多いのではないでしょうか。
アジア市場
指数 | 1ヶ月 | 年初来 | 5年 |
香港ハンセン | -8.30% | +5.55% | +17.23% |
CSI300 | -5.31% | +2.47% | +50.11% |
ASX200 | +1.15% | +24.71% | +34.47% |
SENSEX | +0.19% | +39.83% | +87.46% |
台湾加権 | -2.61% | +36.18% | +91.97% |
韓国総合 | -2.42% | +42.37% | +58.83% |
中国市場(香港ハンセン、CSI300)は単月と年初来から見ても難しい相場でしたが、長期的に見ても必ずしも良い成績がでるとは言い難い状況だと思います。中国の政治が不安定なことに加えて、コロナ騒動で先行きが不透明な状態はこれからも続くと考える投資家が多いはずです。
対して、インド(SENSEX)や台湾、韓国の指数を5年間で見ると驚異的な勢いで成長し続けています。インドにおいてはデルタ株(新型コロナウイルス)によって多くの犠牲者が出ていたにも関わらず株式市場は底堅い動きを見せています。新興市場については国の政治の問題があるものの長期的に見れば儲けるチャンスもあるようです(ただし、情報が少なかったり為替の影響など不利な状況もありますので手を出す際は慎重に!)。
欧州市場
指数 | 1ヶ月 | 年初来 | 5年 |
ユーロストック50 | +0.12% | +28.82% | +37.52% |
FTSE100 | -1.28% | +19.24% | +3.52% |
ドイツDAX | -0.68% | +26.24% | +49.94% |
CAC40 | +0.91% | +38.24% | +49.93% |
IBEX35 | -2.60% | +26.15% | +1.60% |
欧州市場においても日本や中国市場と同様に短期的には難しい相場となっています。これはいつの時代も同じかもしれません、短期的な価格変動は誰にも予想がつかないものです。ただし、イギリス(FTSE100)やスペイン(IBEX35)においては長期的にも恵まれていないため、この市場で投資をしたとしても勝つことは難しい可能性が高いと思われます。
フランス(CAC40)やドイツにおいては日本市場と同じぐらいのパフォーマンスを上げておりますので、特にこだわりがない日本人であれば、情報収集が容易な日本市場で勝負していくのが良いのかもしれません。
米国市場
指数 | 1ヶ月 | 年初来 | 5年 |
NYダウ | +0.43% | +32.19% | +88.40% |
S&P500 | +0.99% | +34.37% | +101.30% |
Russell2000 | -3.45% | +48.90% | +80.80% |
Nasdaq総合 | +1.16% | +38.58% | +181.03% |
Nasdaq100 | +2.78% | +39.61% | +212.24% |
最後に米国市場を見ていきましょう。他の市場と見比べてみると、直近でも長期間で見ても株価パフォーマンスは(Russell2000を除いて)オールグリーンです。さらに、5年間の株価成長率は他の市場には到底追いつかないほどの成長率を記録しています。
米国株投資で儲けた人が多いのも、米国株がここまで人気がある理由もすべて過去の株価によるものだと思っています。過去の成績が良いからといって今後も成績が良いかというと、それはわかりませんが米国株が強いトレンドにあるのは間違えなさそうです。
最近では、「そろそろ大きな株価大暴落が近いのではないか」という議論もありますし、金利の引き上げやコロナ終息などの状況が来た場合に株式市場も大転換を迎える可能性はゼロではありませんので、「米国株が最強」「今後も米国株が最も成長する」というような主張はできません。
ただし、最後に申し上げたいのは株式投資というのは「勝ちやすい市場、時間軸、銘柄」があるということです。今回の振り返りやデータを見て頂くことによって、皆様の投資の勝率が上がることを願っています。
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