皆さん、こんにちは。Gazです。

今回は有名な就職支援サイトの2021年版の人気就職先ランキングに掲載されていた企業20社を取り上げてみようと思います。就職というのは言い換えれば自分の時間と労力をその会社に投資するわけですから、投資先企業としても魅力がないといけないと思うんです。

日本の学生は自分の人生をかけるだけの企業を志望先に選べているのか、投資家目線で解説していきたいと思いますので、是非最後までご覧くださいませ。


理系学生はPER高めの企業が多い

今回採用した人気就職先ランキングは文系と理系で分かれて順位が発表されていましたので、文系の上位10社と理系の上位10社について調べてみました。ちなみに上位企業の中にはサントリーや講談社など未上場の企業が数社含まれていましたが、未上場の企業は省いて上位10社を選別しています。(のちほど、ランキングに入った企業の会社名もすべて公開するので、お楽しみに!)

まずは文系と理系の上位10社の時価総額、PER、ROE、自己資本比率、配当利回りを算出してみました。投資家が企業を分析する前には必ず確認する数字です。ビジネスモデルや企業の財務状況を細かく分析するには時間がかかるので全ての企業を1から調べることはしません。まずは先程あげた数字が高すぎたり、低すぎないかを見るのが投資家としてもお約束なんです。

それらの数字に関して、文系と理系合わせて合計20社の平均値を取ると以下の数字になります。

2021年人気就職先ランキング(平均値)

理系よりも文系の人が選ぶ就職先の方が時価総額が高く、PERが低い傾向にあります。とは言っても文系の方が選ぶ企業の平均PER20倍が低いわけではありません。PERは銘柄の人気度を表す数字です。PERが高いほど投資家の興味が強く、株価が割高と判断されます。平均PERが高い理系の学生は文系の学生より投資家にも人気の企業を選べている可能性が高くなっています。

それに対して、文系の学生は理系よりも比較的に時価総額の高い企業が多いため、知名度やブランド力のある企業が好きな傾向にあります。


文系学生の方が見る目はあった

では文系と理系学生の人気就職先ランキングTOP10を見て行きましょう。

2021年人気就職先ランキング

上記表の最も右側にある「売上」という項目は売上が右肩上がりに伸びていれば○と表記をしています。そうでなれば×をつけ、綺麗な右肩上がりであれば◎をつけています。

私が投資先を選定する上で最も大切にしている指標が売上です。売上が右肩上がりであれば投資先候補に入れますが、これが平行線だったり減少傾向にある企業というのは投資先には入りません。

○もかなり甘めにつけていますが、、、文系の人気就職先ランキングTOP10は理系のランキングに比べると○の数が圧倒的に多くなっていました。

2021年人気就職先ランキング(PER順)

ただし、文系も理系もPERの高い企業ほど順位が下位に位置している傾向にありますので、投資家の興味と学生の興味は全く似ていないとも言えるはずです。


優良候補はたった1社だけ

office

投資家によってJRやファストリ、ソニーなども投資先候補の1つになると思いますが、私個人の考えでは今回の人気就職先ランキングで投資ができそうな銘柄は「ニトリ」の1社だけだと思います。

自分の時間や労力を投資する学生は投資家よりも真剣になるべきなので、もしかすると財務や銘柄分析を十分にされている学生からすれば、この中には1社も良い候補がないのかもしれません。

個人的な要望としては、エムスリーやGMO-PG、モノタロウ、日本電産など投資家もヨダレを流して企業分析する企業群が人気就職ランキングに入ってくれるよう金融リテラシーを高めていってほしいなと思っています。(誰が言ってんだよ!って感じですけど、、笑)

かなり厚かましい記事になってしまいましたが、これから就職先を選ぶ方や転職先に悩んでいる方にとって少しでも参考になれば幸いです。


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